保育士と幼稚園教諭の違い
保育士と幼稚園教諭は、未就学児を預かるという点は共通していますが、働く場所や仕事内容に違いがあります。
項目 | 保育士 | 幼稚園教諭 |
---|---|---|
資格種類 | 保育士資格 | 幼稚園教諭免許 |
管轄 | 厚生労働省 | 文部科学省 |
保育対象 | 0歳〜小学校就学前 | 3歳〜小学校就学前 |
目的 | 保育に欠ける乳児・幼児を保育し、基本の生活習慣を養う | 年齢にふさわしい環境で子どもを教育し、就学に備える |
主な職場 |
保育園 |
幼稚園 |
保育士の資格は一生使える国家資格ですが、幼稚園教諭の免許には更新期限があり、定められた期間内に更新の必要があります。
保育士が「児童福祉法」にもとづく国家資格を持ち、0歳の乳幼児からを世話するのに対し、幼稚園教諭は「教育職員免許法」にもとづく教員免許を持ち、3歳の幼児からに教育的指導を行います。
そのため、保育園は「生活の場」、幼稚園は「教育の場」と区別されます。
保育士と幼稚園教諭の給料
職種 | 月収 | ボーナス | 年収 |
---|---|---|---|
保育士 | 約23万円 | 約66万円 | 約342万円 |
幼稚園教諭 | 約23万円 | 約63万円 | 約340万円 |
参照:「平成29年賃金構造基本統計調査/厚生労働省」
月収は、保育士・幼稚園教諭ともに約23万円で、平均年収にもほとんど差がないことがわかります。
ただ、公立の保育園や幼稚園の場合は、公務員の基準が適用され、上記より高い水準になることも。
保育士と幼稚園教諭のメリット
【保育士】
- 乳児期から1日の多くの時間を共にし、健やかな成長を助けることができる
- 0歳〜小学校就学前まで幅広い年代の子どもの接し方を学ぶことができる
- 保育園以外に、乳児院や児童養護施設などの職場で働ける
【幼稚園教諭】
- お遊戯や工作などの教育的指導により、知育を助けることができる
- 子どもの主体性を大切にした教育カリキュラムを立てることができる
- 職場は主に幼稚園で、固定勤務や長期休みのある職場が多い
似ている二つの職業ですが、やれることは全然違います。
自分には何があっているのか今一度考えて、資格習得にチャレンジしてみるのも手ですよ。