「基本給」と「月給」の違い
「基本給」と「月給」の違いは以下の通りです。
基本給:給与の基本となる賃金
月給:一カ月単位で金額が定められた賃金
基本給とは
基本給とは、残業手当や通勤手当、役職手当といった各種手当や、歩合給のように業績に応じて支給される給与などを除いた、基本賃金のことです。
一般的には、年齢や勤続年数、職種、技能などを基準に決められるものであり、多くの場合、その会社なりの基準となる独自の「基本給表」があります。
月給とは
月給とは、月単位で金額が定められ、月単位で支給される賃金のこと。
基本給がそのまま月給というケースもありますが、一般的には、役職手当などの毎月固定して支払われる手当を基本給に加えたものが月給と呼ばれます。
なお、残業手当や通勤手当などの金額が変動する手当は、月給には含まれません。
基本給は残業代やボーナス、退職金にも影響する
基本給は、働くことで得られるさまざまなお金の算出基準となっています。
代表的な例が時間外手当(残業代)です。時間外手当は法律上、「通常の労働時間の賃金を時給換算した額」の25%以上50%以下の割増賃金と決められています。
この「通常の労働時間の賃金を時給換算した額」は、基本給と固定手当(一部の手当を除く)がベースとなっているため、基本給が低いと時間外手当も少なくなります。